食品衛生管理手法(HACCP)を更に進化させたFSMAが成立し、食品の製造・加工・包装・保管を行う全ての企業から、FDAへの温度環境の報告が義務付けられた為、輸送中の商品の温度管理をリアルタイムで行いたい。輸送中の商品の状況、温度を見える化したい。

冷蔵トラック運転中の温度データを監視するシステムが必要だが、従来のWifiを使ったセンサーではバッテリー寿命が短く頻繁に充電が必要でドライバーが充電を忘れるために、なかなか実現ができなかった。そこでLoRa通信を利用したシステムを導入。 LoRa温度センサーはバッテリー寿命が数年単位で持つために有効。運転中の温度データは車載用Gwatewayを通じてリアルタイムで温度監視。もしくはセンサー内に蓄積しておき、自社に戻って来た際にGatewayを通じてクラウドシステムにアップロードする方法のどちらも可能。また、トラックのドアに開閉監視センサーをつけることでドア開閉の履歴をデータで管理。

FDAへの温度データの報告が可能になり、輸送中の食品の温度異常にいち早く気付く事が出来るようになった為、商品への損害、廃棄による損失を防ぐ事が出来る様になった。温度管理をしていないと、配達後に品質不良を疑われてた返品をされることもあったが、温度データ管理している証拠を提示できるようになり、返品自体が減る結果にもつながった。GPSトラッキングデバイスを利用すると各トラックの位置の把握も出来るようになる為、Phase2として位置情報を活用した物流管理システムの導入も決定した。